こんにちは!
プロダクトデザイン事務所デザイン・モジュールのスタッフSです。
当ブログでは、模型製作初心者が様々なものを作りながらその製作過程をありのままにお見せしていきます。
現在の製作物は、ペーパー建築模型「桂離宮 書院群」です!
ゆっくり製作していますので、ひとつの製作物に対して長期連載になります。ぜひ定期的に読んでいただけたら嬉しいです!(やる気倍増します!)
ちなみに前回までの製作物は、スタジオジブリ「天空の城ラピュタ」に登場する飛行船・タイガーモス号のエッチングモデルでした。
過去のブログはこちらからお読みいただけます☺↓
「タイガーモス製作ドキュメント」
それでは引き続き、ペーパー建築模型「桂離宮 書院群」を製作していきます!
前回のブログはこちらからどうぞ☺ ⇒ペーパー建築模型「桂離宮 書院群」製作 ~中書院編③~
前回、中書院の壁と床を作り終えましたので、今回から新御殿の壁と床製作に移りたいと思います!
その前に新御殿について少しお話を・・・
古書院は表向きの接客用の御殿、そして中書院は親王の居間と寝室の役割があったと以前のブログでもお話しましたが、(ペーパー建築模型「桂離宮 書院群」製作 ~中書院編①~)
一方、新御殿は後水尾上皇をお迎えするために増築された御殿です。
後水尾上皇(後水尾天皇)は、日本の第108代天皇で、1611年から1629年まで在位されました。江戸時代ですね!
何故、桂離宮に後水尾上皇をお迎えするための御殿を増築することになったのかというと、
そもそも、桂離宮の創始者は先代の天皇であった後陽成天皇の、そのまた弟である八条宮智仁親王ですが、桂離宮が創建されてから14年後の1629年、智仁親王は亡くなってしまいます。
そして長男の智忠親王が跡を継ぐわけですが、智忠親王は実子に恵まれなかったために、後水尾上皇の皇子を後継ぎとしました。
そのため、上皇を桂離宮へ招待することとなり、新御殿を増築することになったのですね。
他にも、庭には上皇を迎えるための御幸門・御幸道を造り加え、その他仏堂である園林堂も完成させました。
1662年に、現在の桂離宮とほぼ近い姿に整えられたそうです。
しかし、こんなに頑張って準備を整えた智忠親王ですが、桂離宮の増築に全精力を使い果たし、この年に病に伏し、なんと御水尾上皇を桂離宮にお迎えする晴れの日を待たずに、44歳という若さでこの世を去ってしまったそうです・・・・・なんて悲しいお話・・・・・
そんな、悲しいエピソード付きの新御殿です、作っていきます!(切ない!けど作ります!)
まずはこちら!
この床を土台に、壁を作って設置していきます。
これらを、さらに細かく整えていきます↓
(突然パーツが増えましたが、切り取る前の写真を撮り忘れたため、ここで颯爽と登場)
さて、貼りつけていきます!
過去二回、同じ失敗を繰り返してきた床と壁の貼りつけ工程、今回は床の切り取りをしているときからずっと貼りつけ位置を確認していましたから失敗しません!!(当たり前)
失敗その① ⇒ペーパー建築模型「桂離宮 書院群」製作 ~古書院編③(問題が発覚しました)~
失敗その② ⇒ペーパー建築模型「桂離宮 書院群」製作 ~中書院編①~
ここからはもう少し細かい壁や仕切りの製作に入るのですが、それはまた次回にしたいと思います☺
今回は新御殿にまつわる切ないお話をしたので、いつもより少し長めのブログになりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました☺
次回もぜひお付き合いください☺
それでは☺